製作工程における最初の仕事が図案を描くという仕事です。図案は着物を作るにあたって、まず最初にどんな柄ゆきに染めるのかデザインを考えなければいけません。着物の種類や年代、季節や着ていく場所などを考慮しながら絵柄や配置を決めてゆきます。図案師にはことに絵心が必要とされます。古典文様に精通しているのはもちろん、絵の基本となるスケッチを心がけ、表現力を高めていくのも大切な仕事のひとつとなります。具体的な作業としては、留袖の場合、原寸大の紙に木炭で柄を描いてゆきますが、訪問着や振袖になりますと二分の一寸法に縮小された大きさで描いてゆきます。場合により細かな部分まで描きこんだり、様々な道具を使い着色をすることもあります。時間をかけて描きこまれた図案はそれだけで見る人の心を動かす力を持っています。




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